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尾長グレのシーズン中、表札は磯に置いちゅうで~釣行回数は誰にも負けない!

2022年11月14日(月)

20220517-IMG_6175_1.jpg 高知市内の有名所「ひろめ市場」直ぐ目の前に「魚翔」店が有り、県内外のグレ師が岡林社長を求め店に立ち寄っています。


インタビュアー(以下、―):本日はお忙しい所有り難うございます
厳しい尾長グレ狙いの釣行回数が凄いらしいですね。
    

岡林修平さん(以下、岡):もうかれこれ十年以上鵜来島~沖ノ島に通っています
   
  
―:はじめから釣れたのですか


岡:いえいえほぼ十年近くは丸ボーズ釣行でここ数年で何とか釣れる様になりました。
グレは見えるけど全く釣れないし当たりも全くない釣行、随分と長かったです。
松田会長や西森さん北村さんは釣っていたので、何時か釣れると時が~と思って諦めずに通い続けやっと努力が報われました。


松田会長が全盛の時で、本を読んだりDVDを何度も見ました、タックルも全て同じもので買い揃えていました。
同じような仕掛けで挑戦しても全く釣れなず、行っても行っても尾長グレに見向きもされず心が折れそうになりました。


―:名釣会にはかなり前に入会されていたんですか  
  

もう十年以上になりますか、
名釣会に入れば色々な釣り方を教えてくれると思っていましたが、それがそうでもなく
ただ入会しているだけで数年間も続きました。
  

釣釣行回数だけは人に負けなかったので、西森さんや北村さんに顔を覚えてもらいやっと
声を掛けてもらうようになりました。
  
   
―:そこから徐々に尾長グレを掛ける事が出来出したのですね

 
岡:もしアドバイスを受けていなかったら未だに釣ることが難しかったと思います。


岡:隣の磯にいる時などは歩いて来てくれて、実釣講習を受けたりとか、それでもまだまだ奥は深く、武道で言う所の守・破・離、の破真中くらいにでしょうか。帰途の渡船の中で質問して聞くと凄い答えを返してくるんです。
僕自身も今まで散々な目に遭ってきていましたら、お二人には質問攻めに出来たことも大きかったと思います
情報交換が出来たり、磯場から直接電話して状況がこうだけどこんな時は、どんな攻め方とかアドバイスを戴ける様にもなりました。
聞くたびにえ~そこまで考えて考えて釣するんですかの連続なんです。


  
まき餌と仕掛けを同調させるのが基本、けど完全に同調は誰でも無理!
複雑な潮の流れや海の色、太陽光の屈折など尾長グレがどの棚なのか確認して棚を合わせんか


まき餌を打ち仕掛けを振り込んで尾長グレがどんな動きを見せるのか~仕掛けと尾長グレがどれだけズレが有るのか
とにかく仕掛けが張れてないとウキに当たりは出ないし、口太グレを釣るんやないから仕掛けがふわ~とした感じではダメやぞ


この周辺の尾長グレ釣場は潮が走る事はなくゆったりとした流れています。
そこにゆったりと尾長グレが遊泳して餌を捕食しています。
ボイル餌を捕食して瞬時に吐き出したり隣の尾長グレが捕食して、吐き出したボイルを食べたりとか
イズスミが吐き出したボイル餌を安心して捕食もします。

尾長グレがみえているのに当たりも出ないサシ餌は見向きもしない時は竿を置き、まき餌だけにをして尾長グレの動きを30分程度とことん観察します。


今日はどんな大きさのボイルオキアミを食べているのか、それぞれの尾長グレには
それぞれの好みが有り日々好みが違います

  
尾長グレがまき餌のボイルや赤アミを全てバクバクとは捕食しません
赤アミも吸い込んでは吐き出す事も有ります


どのタイミングどの角度から尾長グレが浮いて来て、どの大きさのボイル餌が好みなのか、
尾長グレはボイルを捕食して吐き出すのが基本で、今日は綺麗な小粒ボイルか大きめなのか
細切れのボイルなのか日によって違いますし、個体によってそれぞれ好みが違います。  
  
    
―:釣場は主にどこに決めていますか


岡:鵜来島の水島二番の奥、奥々、壁、トビワタリです  
沖ノ島は二並の高場が何といっても魚影が濃いですね   

20220517-IMG_5529_4.jpg
こういったインタビューの時でも高知では、「土佐のおきゃく」必ず酒盛りで、本音でいつも話します。     

―:エサの事についてお聞きしたいのですが、どのくらいの量を持参しますか


岡:全て1/4カットで赤アミ×8枚 ボイル×2枚が僕の基本です。

赤アミは事前に解凍してもらい極力水分は抜いています
水分を抜くのは極力固めて打ちたいためです


バッカンは二個用意して、水分の少ない赤アミだけのバッカンと
ボイルオキアミと赤アミを混ぜたバッカンにしています


打ち方はなるべく固めて打つようにして、まき餌はばらけない様に一点にまとめて打ちます。
そうしないと少しでもばらけてしまうと、こぼれた場所に尾長グレ浮いたりしてポイントが定まりません 
   
   


50センチクラスがそこそこ見え、違う角度から大型の尾長グレが捕食している場合には  
まき餌を打って引き寄せる方法を取りますが、寄ってきたらやる気満々の尾長グレです。
   

そうなると50センチクラスは底に下がり大型尾長グレをヒットさせる確率が高くなります。
   

―:ウキを嫌うことも有ると聞いたのですが本当ですか、またウキの着水音を嫌うと聞きますが


岡:はい明らかにウキの近くには寄らいの事も有ります
そんな時にはハリスを長くとりウキとの距離を取ります
基本は着水音がなるべくしない様に下方からソフトに振り込んでいます


20220517-IMG_6064_1.jpg        ハリスが短くても仕掛けをピッシ~と張れていないとウキに当たりは出ません


―:愛用のロッドはマスターモデル2、また針はどのシリーズでしょう
     
岡:最近はスーパープレシード1.75号5.8Mを使いますよ、
ちょっと重いけどなれれば問題はありません

掛けてからの取り込みが断然に楽なんです。
5.0mで掛けた場合はバッド部から曲がり込むので、磯場によっては前に移動しないと行けませんが
5.8Mのスーパープレシードは、動かずその場でやり取りが出来て余裕で持ちこたえてくれるんです。

  
時に磯場の高い沖ノ島の二並高場などではラインメンテナンスがしやすく、ウキの当たりも数段上がりました。
スーパープレシードはマスターモデル2よりは支点がちょっと高いので、大型尾長グレには最適のロッドだと思っていますよ。

 
針はセレクト8号とかMシステムの尾長シリーズ8~8.25号ですね  
上あご喉奥に掛かれば掛かったところの穴が大きくなり外れたり
良くします。~飲み込まれたら取り込む確率はかなり下がりますので
針は結構気を使います。また針の耳は餌で隠しますので耳は小さい方が理想です。


super_precede_bn.jpg


―:思い出せる範囲で構いませんが先輩師匠からのアドバイスをお聞かせください。

  
岡:尾長グレが一面に見えている時にはどの尾長を狙って釣るかが問題や  
どれでも喰ってくるのを狙うようではまだまだやな~言われたことが有ります(西森康弘)
   

尾長グレが沢山いるのでどの魚か分からなくなるのです。
もってもっと尾長グレの泳ぐ状況を見んといかんぜよ~

西森師匠曰く・・・釣の腕前はそんなに変わらんぞ、竿もリールもウキも針も同じや後は海の中の状況をどれだけ見抜けるかや~
 

状況に合わせてどれだけ仕掛けを合わせる事が出来るのか、
仕掛けの振り込みも毎回釣ってやるぞ!その気持ちで投入してるか~一投入魂や!


話を聞くたびに目から鱗、そこまでするんか~まだまだ師匠には学ぶことが多く有ります
今シーズンも磯から師匠に何回も電話しそうです。 


―:魚翔のお店に食事に行ったら店内におられますか

岡:時間にも寄りますが、店にいる事も多いですよ

―:その時に尾長グレの質問をしても構いませんか

岡:もちろん大丈夫ですよ~分かることが有れば何でも包み隠さずにお話しします。
お気軽にお声がけ下さい。

―:本日はお忙しい時間帯に有難うごいました。


お話をしていて大きな体格に似合わず、繊細な釣をされるグレ師だなと思いました。
まだ40歳前ですので今後経験を積めば、最強の尾長グレハンターになりそうです。

岡林修平氏プロフィール
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高知県高知市出身。 釣好き少年で育った父親の影響で14才磯釣りデビュー! 尾長グレを初めたのが21才、水島二番で尾長グレに遭遇。 その時の光景を今でも忘れる事はなく今でも夢枕に出てくるほどだ。 東京で居酒屋さんで修行して、18年に釣がしたいという思いから、 高知に舞い戻り現在の魚翔を開業する傍ら、介護事業とお弁当屋さんも手掛けおり、多忙な日々の合間にシーズンを通し釣行し、尾長グレシーズンには釣仲間から磯に立つ時間が誰よりも多い釣師や、表札は磯に置いたらと言われています。名釣会・GFG所属。


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