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がま磯 インテッサG5遂に登場!開発主任のN氏に率直な疑問をぶつけてみた

2015年3月 1日(日)

がま磯 インテッサG-5 ラインナップ

2015年1月に発表されたがま磯フラッグシップモデル 「がま磯 インテッサG5」。

G4から9年の歳月を経てどのような進化を遂げたのか。

がま磯ユーザーだけでなく、すべての磯フカセ師の注目を一心に浴びるこのロッドの特徴と疑問を開発主任であるN氏にぶつけてみました。

がま磯 インテッサG-5を持つN氏

ヤマト店長山本(以下、山本) まずはおめでとうございます!ファン待望の「がま磯 インテッサG5」遂に発売ですね。G4が発売された後、G5が発売されるまで、9年近く経っていますが、開発はいつ頃から初められたのですか?

がまかつ開発主任N氏(以下、N) この製品の開発は今からおよそ2年前、アテンダー2の開発が終了したあとすぐに開始され、がま磯の伝統を引き継ぎながらもどのようなコンセプトでいくのか。
どの製品を開発する時もそうなのですが、まずは構想を描くことから始まりました。

がま磯 インテッサG-5を持つN氏

山本 なるほど。それでは、単刀直入にインテッサG5の特徴はどんなところでしょうか?


N氏 そうですね。結論から言うと、G5は初心者の方から玄人まで、どんな方にもお勧めできる万能型の磯竿に仕上がっています。

従来の磯竿、がま磯の製品群から例に挙げると「グレ競技スペシャル3」と「アテンダー2」。

この2本の竿は調子が真逆なため、釣行での使用方法が異なってきます。

グレ競技スペシャル3は先調子なので魚とのやり取りをする際は竿をやや、立て気味にして使いますが、アテンダー2は胴調子で、寝かせて竿の粘りでやり取りをすることとなります。

山本 そうですね。竿によって調子があるので、竿の捌き方はそれによって変わってきますね。

N氏 ですが、今回発売されるインテッサG5には「スーパーアクティブサスデザイン(以下SPASD)」や「パワークロスシステム(以下PCS)」、「タフライトZ」など、今までに当社で開発してきた技術をあますことなく詰め込んでいます。
アテンダー2に搭載されたSPASDによって、継ぎ目の段差(クリアランス)を50%以上削減し、ワンピースロッドにより近づいた応力伝達による優れた粘り腰が実現しました。
PCSはグレ競技スペシャル3に搭載された機能で、先調子でも45°方向に強高度のカーボン繊維を双方向に入れたことで、先調子でもロッドが振られたり、バタついたりするのを防ぎ、ロッドの反発力や本来のパワーを損なわない機能です。
このふたつの機能をひとつの竿に集約することで、立てても寝かせても、魚に横に走られても竿がねじれずにしっかり反発し、魚の動きに順応します。

がま磯 インテッサG-5を持つN氏

山本 1.75と2号のリールシート部もいつもと形状が違っていますね。

N氏 はい。1.75と2号にはアテンダー2と同じ、ラバー付きのスクリューリールシートを採用していますが、ステンレスの上に特殊な方法を用いてゴムを焼き付け、接着しています。
このゴム製ラバーのおかげで、しっかりとグリップできるので滑らずに手によく馴染むので力も入れやすいですし、操作もしやすいのではないかと思います。

四国の沖ノ島や鵜来島など、大型のグレが釣れる磯に上がられる方に是非、試していただきたいですね。

また、どの号数もリールシートのシートの素材にグレ競技スペシャル3で採用していた「タフライト」よりもさらに高密度のカーボン繊維で軽量化と強度を持った「タフライトZ」を採用していますので、リールシートの剛性も飛躍的に向上し、リールと竿本体への密着度も良くなっています。

山本 なるほど。では、竿の張りや操作性といったところは先代のインテッサシリーズと比べるとどうでしょうか?

N氏 調子は号数によって変わってくるんですが、G3のような張りはないんですが、G4よりもパワーのあるバランスの取れたトルクフルなモデルに仕上がっています。

山本 実は、先ほど実際にテストマシンで曲げてみたんですが、確かにトルクはすごいですね。
負荷が2kgくらいになってくると、竿も元の方からしっかり曲がっていました。

がま磯 インテッサG-5の張力シミュレーション

N氏 そうだったんですか!2kgくらいになってくるとやはり全体で受け止めるように曲がってきますね。
2kgという表示を見ただけでは一見、大したことのないように思えるかもしれませんが、竿に掛かる負荷というのは実際の魚の重量のおおよそ、半分から1/3くらいの目安になります。
なので、実際には4kg超から6kgの魚とやり取りしているということになるんです。
大型の尾長グレでも2kgも引っ張ることは滅多にないので、2kgの引きというのはなかなか体感することはできないかもしれませんが(笑)

山本 カタログを見ても決して軽くはないですが、それでも重いといった感覚はなく、むしろ操作しやすいですね。

N氏 それはG5が自重ではなく、全体のモーメントバランスを考慮して設計しているためです。
ロッドの材料にも「ナノアロイ®」という最新技術を用いたカーボン繊維を採用し、強度も高めていますので衝撃やライントラブルにも強くなっています。
やはり、竿の強度や粘り、操作性などを突き詰めているとどうしても自重そのものは重くなってきてしまうんです。

山本 かと言って軽くしてしまうと・・・

N氏 今度はカーボン自体が薄くなってしまうのでどうしても張りや、粘りも弱くなってしまい頼りない竿になってしまいます。
しかし重くつくってしまうと、重心がどうしても竿先の方へ移ってしまい、持ち重りを感じます。
そこで当社が得意とするモーメントバランス設計の出番です。

山本 なるほど、具体的にはどのような工夫が凝らされているんでしょうか。

N氏 簡単に言うと、重心を手元へ持ってくるような工夫を施しました。
リールシートから尻栓までのカーボンや、リールシートなどに巻いているゴム素材も敢えて肉厚にすることで、全体の重心を手元へ持ってきています。
これによって自重を見ると重く感じても、実際に持ってみるとそこまで重さを感じずに振り込みの良さと、良好な操作性も兼ね備えたロッドが実現しました。

山本 がまかつさんの技術の結晶がこの竿にぎっしりと詰まっているということですね。
名釣会の会長で、御社のフィールドテスターでもある松田稔さんも実釣の際に触られているかと思いますが、どのようなことを言われていたましたか?

N氏 「この竿は強いな。」と。驚かれている様子でした。

山本 そうですね、確かに強い。
なのにガチガチに硬いわけじゃなく、しっかりと曲がり込む。自重があるのに、持ち重りしない・・・
すごい竿ができちゃいましたね(笑)

N氏 ありがとうございます。当社渾身のモデルですので、ユーザーの皆さまにはぜひともお買い上げ頂いて実釣で驚いて頂きたいです!


がまかつ がま磯 インテッサG5―。
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がま磯 インテッサG-5を持つ営業担当落田さん

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■がまかつ がま磯 インテッサG5
 http://www.turiguno8010.com/eshop/items/intessa-g5/

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