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何故、釣り人は磯に立つのか?

2013年9月10日(火)

何故、釣り人は磯に立つのか?

「なんでわざわざ、磯に上がって釣りをするの?」

時々、磯釣りをされない方からこういった質問を受けることがあります。
確かに、よくよく考えてみるとおかしな事です。 わざわざ足場の悪く場所によっては干満も激しく波も荒い磯に、船頭さんにお金を払ってまで釣りに行く・・・釣りをされない方からすると疑問に思うのも無理はありません。

しかし、普段住む市街地では決して見られない、文明世界からまったく切り離された絶景に潮の香り。
そして、絶えず岩肌に打ち付けられ、豪快に轟く波音。

磯から臨む景色は日常生活で溜まったストレスが一気に消し飛ぶほどの雄大さを持つと同時に、そのフィールドは時間とともに表情を変え、油断のならない緊迫感を併せ持っており、磯に立つ者は否が応でも真っ向からその雄大さ、過酷さと向き合うこととなります。

また、磯から釣れる魚は上物でのメジナ(グレ)やクロダイ(チヌ)を筆頭に、底物ではイシダイ、その他にも、ヒラマサやブリなどの青物や、メバル、カサゴなどの根魚まで非常に豊富で、魚とのやり取りを心ゆくまで愉しむことができるはずです。
時には、不意の大物との出会いに、時間を忘れるほどに熱中して対峙をされることもあるでしょう。

何より、磯での釣行後のリラックスして飲む仲間と酒を酌み交わしての、その日一日の釣行について飛び交う釣り談義。

これこそ何物にも換え難い、格別の一瞬なのです。

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